こまぶろ

技術のこととか仕事のこととか。

ブログを始めて15ヶ月が経った

2018年4月22日にこのブログで最初の記事を公開してから、明日でちょうど15ヶ月になる。その間に公開した記事は72本だ。当初、ブログを書く目的として、以下の2つを挙げていた。

  • 長い文章を書く機会としたい
  • 勉強するきっかけにしたい

長い文章を書くということは、確かに達成できている。ソースコードが主体となる記事では文章は断片的になりがちだが、去年の夏から秋に書いた、悩んでいることをそのままドロドロにして出したようないくつかの記事は、本当に長いものが多かった。土日丸々、ときにはもっと多くの時間を投入して唸りながら書いた記憶がある。

あれらは、自分が1つの階段を登るのに必要な気持ちの整理だったと思うし、あの時の自分にしか書けない文章だった。あの時は仕事がうまく進められないだけでなく、周囲との関係も悪く、辛かった。しかしそれは同時に、実に健全な時期だったのではないかと、今では思う。周囲とぶつかるだけ元気だったし、理想にも(ナイーブ過ぎるほどに)燃えていた。あの時期に書いた記事は、「歪んだ」という修飾語付きではあるものの、確かに情熱の産物だった。

そういう代物だったから、はてブをたくさん獲得するような記事にはならなかったし、検索流入も(当たり前だが)ほぼない。でも、書いた当人としては一番手応えがあったのはああいう記事だったし、反応があった時に嬉しいのもああいう記事だった。

もう一方の目的だった「勉強」という点については、正直あまり達成できていないと思う。ブログを書き始めてからしばらくの間は、毎日GitHubに草を生やすという取り組みとの合わせ技だったから、プライベートでたくさんコードも書いたし、その成果をブログにもしていた。今でも検索流入が多いのは、あの時期に書いた「流行りの技術」寄りの記事だ。

でも、そういう記事については、「書いてよかった」という気持ちは薄い。誰かの役には少しは立っているのかもしれないし、ことによると転職のときには評価材料になってくれるのかもしれない。しかしそういうことには正直あまり興味がない。もちろん自分の勉強にはなっていたと思うし、当時勉強していた技術を思い出す際には便利でないことはないが、それだけ、という思いがある。

カカカカックさんのブログメンタリングを受けていたとき、再三再四、「技術ブログを書きましょう」というアドバイスを受けていた。週1回のノルマは必ず技術の内容が含まれている記事にして、それ以外の記事はオプションに留めようと心がけていた。でも、メンタリングを卒業してからはそこの制約は自分の中で取り払い、結果として技術に関わる記事は減った。書くこともあるが、やっぱり「書きたいのはこれじゃない」という感覚がある。

「技術ブログ」として継続できない理由は色々あると思う。コードを書くということが仕事においてあまりなくなっている中で、プライベートでコードを書く習慣もないことが、もっとも直接的に技術的なことを書けない原因だ。コードを書かなければコードを含む記事は書けない。でも、それは根本的な原因ではなくて、むしろコードを書くということ、プログラムを学ぶということについて目的意識をいまだに自分が持てていないということなんだと思う。

ここのところ、ずっと身の振り方を考えている。自分にとってブログは趣味ではない。この記事の前半で綴ったような側面ではそれはもっと実存に近いものだし、(現在は注力できていないが)技術者としての勉強という後半の側面ではそれは職業生活と密着したものだ。いずれにせよ、自分にとって身の振り方とブログとは密接不可分なのだと思う。ブログが迷走を止めるには、もう少し時間がかかりそうだ。