こまぶろ

技術のこととか仕事のこととか。

書籍

2023年に読んで印象に残った本、読書に関するふりかえり

年の瀬なので、今年読んだ本のふりかえりをば。それではレッツゴー! 実践的データ基盤への処方箋 実践的データ基盤への処方箋〜 ビジネス価値創出のためのデータ・システム・ヒトのノウハウ作者:ゆずたそ,渡部 徹太郎,伊藤 徹郎技術評論社Amazon 会社でデー…

1年間積読になっていた『Linuxのしくみ』を読んだ

この記事は、「積読 Advent Calendar 2023」6日目の記事です。 adventar.org 昨日の記事は @hanhan1978 さんの記事でした。 hanhan's blog - 本を買いすぎたので、とりあえず積んでみた 『[試して理解]Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コ…

『誤謬論入門 優れた議論の実践ガイド』を読んだ

3月に発売されたばかりの『誤謬論入門 優れた議論の実践ガイド』(原題:Attacking Faulty Reasoning)*1を読んだ。 誤謬論入門 優れた議論の実践ガイド作者:T・エドワード・デイマー九夏社Amazon 原書は、非形式論理学・クリティカルシンキングの教科書とし…

ソフトウェアの複雑さに立ち向かう1つの哲学 :『A Philosophy of Software Design』 を読んだ

最近のお気に入りポッドキャストであるe34.fmで激賞されていた『A Philosophy of Software Design』を読みました。初版は2018年に出ていて、今回は2021年に出た第2版を読みました。

文化からツールまでを扱ったタイトルに違わぬ大著『Googleのソフトウェアエンジニアリング』を読んだ

昨年11月末に発売された『Googleのソフトウェアエンジニアリング』を読みました。 Googleのソフトウェアエンジニアリング ―持続可能なプログラミングを支える技術、文化、プロセスオライリージャパンAmazon 細かい内容についての感想はTwitterの方に放流して…

『Release It!』の次に読みたい(読むとは言ってない)英語の技術書

最近、英語の勉強を改めてしていて、その一環として少しずつ読んでいた『Release It!』の2版を一周しました。 とりあえず1周した。消化できていないことも多いが、トピックをたくさん仕入れられたし、良かった。 https://t.co/uvLYttcXba— こま (@koma_koma_…

「ちいとぽ」こと『Team Topologies』の翻訳(12月1日発売)を読んだ

邦訳が待望されていた『Team Topologies』(邦題は『チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計』。以下、「ちいとぽ」)ですが、発売日(12月1日)を前にして翻訳レビュワーを務められた角谷さんからご恵投いただいた(ありがと…

『データ指向アプリケーションデザイン』を読む(3):2章「データモデルとクエリ言語」

『データ指向アプリケーションデザイン』の2章「データモデルとクエリ言語」についての読書メモ。 データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理作者: Martin Kleppmann,斉藤太郎,玉川竜司出版社/メーカー: オラ…

『データ指向アプリケーションデザイン』を読む(2):1章「信頼性、スケーラビリティ、メンテナンス性に優れたアプリケーション」

『データ指向アプリケーションデザイン』の1章「信頼性、スケーラビリティ、メンテナンス性に優れたアプリケーション」についての読書メモ。 データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理作者: Martin Kleppman…

『データ指向アプリケーションデザイン』を読む(1):タイトルについて

『データ指向アプリケーションデザイン』を読み始めた。本文だけで605ページという大著なので、少しずつ読み進めていきたい。 データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理作者: Martin Kleppmann,斉藤太郎,玉…

書けない言い訳を封じよう:『できる研究者の論文生産術』

ブログを書くようになって15ヶ月が経った。ブログを書き始めたきっかけをくれた師匠ともいうべき存在であるkakakakakkuさんは、三大欲求の一角を「ブログ欲」が突き崩しているとのことだが、僕にとっては今でもブログを書くことは苦痛を伴うものであり続けて…

リレーショナルモデルと『Clean Architecture』のエンティティ

(エリック・エヴァンスの)ドメイン駆動設計を入り口にして、オブジェクトモデルとリレーショナルモデルについて考えているなかで、「ドメインモデルって必ずしもオブジェクトじゃなくていいんじゃないの」という思いを強めている。 ky-yk-d.hatenablog.com…

ソフトウェア開発者がテスト技術の資格「JSTQB」のテキストを読んで感じたこと

テスト技術についての資格である「JSTQB認定テスト技術者資格」のテキストを読んだ。読もうと思った理由は後述するが、ソフトウェア開発についての考えに別の光を当ててくれるいい体験になった。 ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版作者: 大西…

ドキュメンテーションコメントからプログラミングを考える / 『エンジニアのためのJavadoc再入門講座』を読んだ

『エンジニアのためのJavadoc再入門講座 現場で使えるAPI仕様書の作り方』を読んだ。 エンジニアのためのJavadoc再入門講座 現場で使えるAPI仕様書の作り方作者: 佐藤竜一出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2009/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1…

エンジニアとして本格的に一歩を踏み出した1年間:毎月の読書で2018年を振り返る

この記事は、 write-blog-every-week Advent Calendar 2018 24日目の記事です。 昨日の記事は、KIDANI Akito(@kdnakt)さんでした。 kdnakt.hatenablog.com 2017年4月に新卒・未経験で就職した僕にとって、2018年は、エンジニアとして本格的に一歩を踏み出…

ドラッカーの『経営者の条件』を読んだ

P. F. ドラッカーの『ドラッカー名著集1 経営者の条件』を読んだ。 ドラッカー名著集1 経営者の条件 作者: P.F.ドラッカー 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2006/11/10 メディア: 単行本 購入: 20人 クリック: 175回 この商品を含むブログ (114件) …

開発組織のプラクティスや文化を科学する:『LeanとDevOpsの科学』書評

11月22日(昨日!)に発売されたばかりの、『LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する』を読んだ。 LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する (impress top gear)作者:Nicole For…

僕の話がなぜ「通じない」のか:『あなたの話はなぜ「通じない」のか』を読んで

この半年で読んだ本の中に、強烈に「刺さった」本があった。山田ズーニーの『あなたの話はなぜ「通じない」のか』だ。 あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)作者: 山田ズーニー出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/12/01メディア: 文庫購入: 50…

「悪いヤツほど出世する」世界と、「良いヤツが出世する」世界(への願望)

僕にはどうやら、「立派な人でありたい」という欲求があるらしい。 以前に書いた下の記事で、自分の価値観を考えた。そこでは、「高潔さ・誠実さ(正直さ、誠心誠意、真実一路)」というものが一番上に来ていた*1。成功するよりも、立派な人でありたいと望んで…

『なぜ、わかっていても実行できないのか』を読んだ

ジェフリー・フェファーとロバート・I・サットンの『なぜ、わかっていても実行できないのか』を読んだ。これも以前のメモの微修正だけど、メモを読み返しているともう一回読んでもいいかなと思った。 なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変え…

Clean Coder を読んだ

Robert C. Martinの『Clean Coder』を読んだ。読んだのはだいぶ前。引用メモが残っていたので記事に。 Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道 作者: Robert C.Martin,角征典 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/07/27 メディア: 単行本 この…

フロントエンド初心者が学ぶ「リンクが展開されるあれ」とVue.js

前回の記事の続きです。 ky-yk-d.hatenablog.com 前回、簡単なwebサイトを作成し、GitHub Pagesで公開するというところまで行いました。今回は、Vue.jsをもう少しちゃんと学んでみようと思います。また、「リンクが展開されるあれ」について学んだことも書い…

4/26「エンジニアリング組織論への招待 ☓ カイゼン・ジャーニー」 に参加しました

概要 イベントに参加してきました。内容はこの2月に相次いで出版された2冊の書籍、 『エンジニアリング組織論への招待』 『カイゼン・ジャーニー』 のコラボ企画です。著者の方々は以下の三名です。 広木大地(@hiroki_daichi)さん 市谷聡啓(@papanda)さ…